NO WASTE

論理的に、そして感情的に。

原稿に集中する、いくつかの冴えたやり方

<キーワード>

同人誌、原稿、集中力、科学的根拠、早期入稿

 

さて皆さん。

 

進捗どうでしょう?

 

はい。
今、画面から目を逸らしたくなったあなた。
仲間ですね。
もしかしたらこの記事は、あなたの役に立つかもしれません。

 

 

原稿やらなきゃヤバイのに集中力が続かない。
よくありますよね。僕もあります。むしろそういう日しかありません。
そしてその度に「自分はなんてゴミクズ野郎なんだ……」とメンタルを病みます。

 

さすがに病むのにも飽きてきた僕は考えました。
どうすれば集中力って発揮できるんだろう?

 

根性? 気合い? ハート? パッション?
いや僕そういうのはちょっと……。

 

だってそれで解決しないからこんなに悩んでるんです。
そもそも情熱なけりゃ同人活動なんてやりませんよ。
いまさら精神論なんて要らないんです。


というわけで(なるべく)科学的根拠に基づいた方法がないか調べました。
結果、それなりに有用そうな情報を見つけたので、悩める同志に共有します。


以下、3部構成です。さくっと読めるように配慮したつもりです。


Part1.作業前にやってみること

Part2.逆に、やらない方がいいこと

Part3.まとめ

 

Part1.作業前にやってみること

 

6つ紹介します。

 

①机の上を片づける。

そもそも集中力が続かない根本原因は2つあるそうです。

第一に、雑念が多い。
第二に、やるべきことに注目できていない。

机の上を片づけるという行為は、

視覚的なノイズ(雑念が起こる原因)を排除しつつ、やるべきことに注目できる環境を作れます。
一石二鳥ですね。コスパがいいです。


何も部屋全体を片づける必要はありません。
作業中に目に入るスペースさえ片づければ、それで十分です。

 

②ガムを噛む

咀嚼(噛む)という行為には脳を活性化する働きがあるとされています。

集中の度合いを計測する方法のなかに脳波のフラクタル性を用いた感性解析というものがあり、

難しい話は置いときましょう。

メジャーリーガーってガム噛んでますよね。
あれは、ガムを噛むと集中力が上げると科学的に実証されているからです。
集中を要するという意味では野球も原稿も同じです。
この方法はとにかく手軽に試せるのがポイントです。

(参考)
ガム咀嚼による集中への効果について (ニューロコンピューティング)
https://ci.nii.ac.jp/naid/110009822427

 

③自然音(規則的な音)を流す。

α波というのを聞いたことあるでしょうか?
脳内がクリアなことを示す脳波のことで、
α波が多く出ている状態=集中力を発揮できている状態です。

いいですね。α波ほしいですね。

しかも、α波には右脳の回転を促進してくれる効果もあります。
右脳が回転するということは?
そう、妄想力を高めてくれるってことです。
最高ですね。

さて、この脳波を出すために、何が有効か。
規則的な音を聞くことが有効であると証明されています。
規則的というのがポイントです
ゆえに、虫の声や波の音といった「自然の音」が有効とされています。

ついつい作業用BGMは好きな音楽を流したくなりますが、ここはぐっと堪えましょう。
楽器の音や人の声が聞こえると脳が興奮状態に陥ってしまい、α波の発生が阻害されてしまうためです。


Androidの人はこちらのアプリがおすすめです。

無料なので気軽に試せます。
https://play.google.com/store/apps/details?id=net.relaxio.relaxio&hl=ja

iOSにも似たようなアプリはあると思いますので探してみてください。


ちなみにこのα波は睡眠の質を上げるのにも効果があるようです。
睡眠の悩みがある人にもおすすめです。

(参考)自然音がリラックスできて眠れる理由|1/fゆらぎの癒し効果
https://lettre-du-nature.com/archives/350

 

④目を閉じて自分の呼吸の音に集中する。

いわゆる瞑想というやつですね。

雑念を排除することが目的です。
瞑想って書くとハードルが上がるかもしれませんが、目を閉じて呼吸音に集中するだけでいいです。

やろうと思えばもっと本格的な瞑想方法はあるようですが、それはこだわりたくなったらでいいと思います。

ハードルの低さって大事です。
気合い入れてやらないといけない準備体操なんて、どうせすぐやらなくなりますから。

あくまでも、気楽に!

(参考)※英語です。
https://well.blogs.nytimes.com/2016/02/18/contemplation-therapy/

 

⑤将来に期待する

ドーパミンというホルモンを分泌させることで、集中力(というかやる気)が上がります。

そしてこのドーパミンを意図的に分泌させる方法はいくつかあるようです。

そのなかでも、将来に期待する(良い未来を思い描く)ことを僕はおすすめします。

だって皆さん、妄想得意でしょう?

 

「イメージするのは常に早期入稿した自分だ」

f:id:Takuetsu_Ayabe:20171221215340p:plain

 

⑥紙に雑念を書き出す

集中力が欠ける原因は、余計な情報が脳内にあることだと先に述べました。

その余計な情報を外に出してあげるだけです。

とにかく頭に浮かんだこと、原稿とは関係ないことをひたすら書き出す。

すると、意外と自分の考えてることって大したことないなって思えます。

あとはすっきりした頭で、原稿に向かうだけです。

 

(参考?)綾部卓悦の雑念

f:id:Takuetsu_Ayabe:20171221222924j:plain

(あまりに見苦しい内容のため、雰囲気だけ……)

 

Part2.逆に、やらない方がいいこと

意外に思われるかもしれませんが、『ご褒美』や『危機感』を設定するのは良くないようです。


ご褒美を設定するというのは例えば、『このシーン書き終えたらデザート食べよう』みたいなやつです。

危機感を設定するいうのは要するに、『締切がヤバイ!』という焦りを原動力にすることです。

 

効果ありそうに見えますよね。

実際、『終わらせる』だけなら効果はあるようです。


ではなぜ『やらない方がいい』としたのか。

この方法は、のびのびとした創造性を失うリスクがあるからです。
とにかく作業を終わらせることが目的になってしまい、質を軽視してしまうことに繋がってしまいかねません。

原稿作業の本来の目的は『良い作品を仕上げること』なのに、それでは本末転倒です。
そういう意味で『やらない方がいいこと』と位置づけました。

根拠が知りたい方には、以下の動画をおすすめします。
モチベーションについて説いた不朽の名プレゼンです。

 


モチベーション3.0 ダニエルピンク 『やる気に関するすごい発見!!』

  

ただ、『ご褒美』や『危機感』の設定は何があっても絶対にやめろ!と言いたいわけではありません。
創造性がいらない作業(単純で事務的な作業)に関してなら、有効に作用するようです。

うまく使い分けていきましょう。

 

Part3.まとめ

<作業前にやってみること>

 ・机の上を片づける

 ・ガムを噛む

 ・自然音を流す

 ・自分の呼吸音に意識を向ける

 ・最強の自分をイメージする

 ・雑念を紙の上に吐き出す

 

<やらない方がいいこと>

 ・自分へのご褒美を用意する

 ・自分の首を絞めて危機感を演出する

 

最後になりますが、これらを全部実践する必要はないです。
ひとつかふたつだけやってみるとか、あるいは日によってやることを変えてみても全然いいと思います。

 

というか実際、僕は日によって変えてます。
「今日はこれならできそうかなー」という感じで、気分に任せてます。

 

それでも効果はあるので、肩肘張らず、まずは適当にやればいいんだと思います。
だって所詮は準備運動ですからね。

 

長くなりましたが、以上です。

早期入稿目指してお互いがんばりましょう。


<参考>

http://yagi-coach.com/mindset/syutyuryoku-takameru/

http://xn--88j8d6g0bp6rrb0119c.jp/archives/447